先日、ローマ教皇来崎にあわせて、一本の動画を公開しました。
ローマ教皇が一枚の写真を手にし、そこに写る少年の姿に衝撃を受け、その思いを伝えるために全世界のカトリック信者にその写真を配布しました。

戦争がもたらすもの

原爆投下の日にこの少年と話をしたと言うおばあさんと出会い、彼女のインタビューと合わせて、同じようにNHKでも特集された村岡さんにもお話しを聞き、二人の証言を重ね合わせました。

少年が誰だったのか、どこにいたのかはわかりません。
長崎の人ではない、と言う諸説もあり、本当のことは歴史であるが故、はかりかねますが、ただこの時期に偶然とは言え、眠っていた証言が重なり合い、そのタイミングで法王も来崎されることの意味は深く感じています。
ただ、お二人が見た少年が同じ子であったとしても、その子と写真の少年が同じとは言い切れないところはあります。
そこは今後のさらなる検証が必要になると思っています。

大切なことは、少年が誰で、どこにいたのかではなく、当時はこの様な思いをしていた人たちがたくさんいた事を理解する事だと思います。
この様な事を繰り返さないためにも、少年の存在は忘れてはならないと思います。

この少年に限らず、戦争で苦しんだ方々はたくさんおり、眠っている声を少しでも届けられたらと思います。

また挿絵は、長崎被爆三世で自閉症の青年画家である、松下浩幸さんに描きあげていただきました。
SDGsの取り組みと言う事だけではなく、色々な困難を抱えながらも頑張っている方々の少しでもお力になれたらと、大したことはできないですが、チャンスとして携わっていただきました。

もう少し優しい世の中になるといいですね^ ^

動画はこちらになります。
https://youtu.be/O2nSJcFNFdY